ナチュラルメイクは「薄くする」だけではない
ナチュラルメイクと薄化粧は少し違う
ナチュラルメイクというと、「できるだけコスメを使わず、薄く仕上げること」と考えがちです。しかし、単純にメイクを薄くするだけでは、顔色がぼんやりして見えたり、目元や眉だけが浮いて見えたりすることがあります。ナチュラルに見せるポイントは、コスメの量を減らすことだけではなく、肌・眉・目元・頬・唇それぞれのバランスを整えることです。
例えば、ファンデーションを厚く塗らずに肌の質感を残しながら、眉の形を整え、血色感のあるチークやリップを少し加えるだけでも印象は変わります。「メイクをしていないように見せる」のではなく、「メイクをしているけれど自然に見える」状態を目指すと、毎日のメイクにも取り入れやすくなります。
ベースメイクは厚塗りしないことがポイント
ナチュラルな印象を作るうえで、まず意識したいのがベースメイクです。肌の気になる部分をすべてファンデーションで隠そうとすると、厚塗り感が出やすくなります。化粧下地やファンデーションは顔全体に均一に厚く塗るのではなく、薄く伸ばし、カバーしたい部分だけコンシーラーなどを使って調整すると自然に仕上げやすくなります。
また、ファンデーションの色を選ぶときは、顔だけでなく首との境目も確認しましょう。明るすぎる色を選ぶと、肌だけが浮いて見えることがあります。ツヤ、セミマット、マットなど仕上がりの質感も含めて、自分が普段使いやすいものを選ぶことが大切です。
眉を整えると顔全体がすっきり見えやすい
ナチュラルメイクでは、眉を描きすぎないことも大切です。眉は顔の印象を左右しやすいため、濃くしすぎたり輪郭をくっきり描きすぎたりすると、他の部分が薄くてもメイク感が強く見えることがあります。まずは自眉の形を活かし、足りない部分を少しずつ補うようにすると自然な仕上がりを目指せます。
眉頭を濃く描きすぎないこともポイントです。眉尻など形を整えたい部分を中心に描き、眉頭はブラシなどで軽くぼかすと、顔になじみやすくなります。髪色やアイメイクの色とのバランスも見ながら、濃さや色味を調整してみましょう。
目元と頬に自然な色を加えて垢抜けた印象に
アイシャドウは色数を増やしすぎない
ナチュラルメイクのアイシャドウは、肌になじみやすいベージュやブラウン、ピンク系などから選ぶと使いやすいでしょう。何色も重ねるより、まずは明るいベースカラーと少し深みのあるカラーを組み合わせるだけでも、目元に自然な立体感を出しやすくなります。色の境目をしっかり作りすぎず、指やブラシで境界をぼかすこともポイントです。
「垢抜けた目元にしたい」と思うと、濃い色を目の際いっぱいまで入れたくなることがありますが、最初から強く発色させる必要はありません。鏡を少し離して見ながら、目を開けたときにどの程度色が見えるかを確認しましょう。物足りないと感じたら少しずつ重ねるほうが、濃くなりすぎたときにも調整しやすくなります。
アイラインとマスカラは「足しすぎない」を意識
アイラインやマスカラは、目元をはっきり見せたいときに便利なアイテムですが、使い方によってはナチュラルな雰囲気から離れてしまうことがあります。アイラインは目の形に合わせて細く入れ、目尻を必要以上に長くしすぎないなど、自分の目元に合わせて調整すると自然に仕上げやすくなります。
マスカラも、何度も重ねてボリュームを出すより、まつ毛を整えて目元をすっきり見せることを意識すると使いやすいでしょう。ダマができた場合はコームなどで整えます。アイメイク全体を濃くするのではなく、「目元のどこを少し強調したいか」を決めてから使うと、やりすぎを防ぎやすくなります。
チークは顔色とのバランスを見ながら薄く入れる
チークはナチュラルメイクの中でも、顔に自然な血色感を加えるために使いやすいアイテムです。ただし、色が濃すぎたり広く入れすぎたりすると、チークだけが目立ってしまいます。ブラシに取ったあと、一度手の甲などで量を調整し、頬の高い位置を中心に少しずつのせていくと濃さを調整しやすくなります。
色を選ぶときは、リップやアイシャドウとの相性も確認しましょう。ピンク系のリップならピンク系チーク、コーラル系ならコーラル系というように、全体の色味をある程度そろえるとまとまりやすくなります。頬だけを見て色を決めるのではなく、顔全体を鏡で見ながら調整することが大切です。
ナチュラルメイクをきれいに仕上げるためのコツ
リップは顔全体のバランスを見て選ぶ
ナチュラルメイクでは、リップを塗るだけで顔全体がまとまって見えることがあります。ベージュ、ピンク、コーラル、ローズなど、普段の服装や好みに合わせて選びましょう。発色が強い色を使いたい場合も、唇全体に一度に濃く塗るのではなく、少量をのせてから指やリップブラシなどでなじませると、仕上がりを調整しやすくなります。
また、アイメイクとリップの両方を強くすると、ナチュラルな印象から離れやすくなります。目元に少し存在感を出した日はリップを控えめにするなど、どこをポイントにするかを決めると全体のバランスが取りやすくなります。色だけでなく、ツヤやマットなど質感も含めて好みの仕上がりを探してみましょう。
「薄く重ねる」と失敗を修正しやすい
ナチュラルメイクで大切なのは、最初から完成形を作ろうとしないことです。ファンデーション、アイシャドウ、チーク、リップなど、どのアイテムも少量から使い、足りないと感じたら少しずつ重ねていく方法がおすすめです。一度にたくさん塗ると、色が濃くなりすぎたり、厚塗りに見えたりしたときの修正が難しくなります。
特にチークやアイシャドウは、鏡を近くで見ていると薄く感じても、少し離れて見ると十分発色していることがあります。メイクの途中で鏡との距離を変えたり、自然光の下で確認したりすると、全体の濃さを判断しやすくなります。少し控えめに仕上げて、必要なところだけ追加することを意識してみましょう。
自分に合うナチュラルメイクを少しずつ見つけよう
ナチュラルメイクに決まった正解があるわけではありません。肌質や顔立ち、髪色、普段の服装によって似合いやすい色や質感は変わります。SNSや雑誌のメイクをそのまま再現するのではなく、「この眉の描き方は使いやすそう」「このリップの色なら普段も使えそう」というように、自分に取り入れられる部分から試してみるとよいでしょう。
最初からすべてのアイテムを変える必要もありません。今持っているコスメの中から、塗る量を減らす、色を一つに絞る、眉を少しぼかすなど、小さな調整から始められます。自分が心地よく過ごせるメイクを基準にしながら、少しずつ色や方法を試していくことで、無理なく自分らしいナチュラルメイクを見つけやすくなります。


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